TRAILER
予告編
NEWS
ニュース
INTRODUCTION
解説
豪華出演者によるディストピアムービー爆誕。
“実際に起きた殺人事件”というフィクションを題材に、虚構が現実を、妄想が真実を飲み込んでいく、その戦慄と興奮を毒気混じりのユーモアで描き出した、世にも不気味な物語。
監督は「PFFアワード2017」「第11回田辺・弁慶映画祭」などで様々な賞を受賞した武井佑吏。期待の大型新人が本作で商業映画デビューを飾る。
キャストには、新人監督の作品でありながら、独創的な脚本に魅了された豪華俳優陣が集まった。
物語は、世間を震撼させた〈配偶者入れ替え連続殺人事件〉から数十年経った「今」から始まる。事件を元にした禁断の舞台が作られることになり、夛田(ただ/水上恒司)が主演を射止める。
だが夛田のもつ執着、執念が相手役となった米良(めら/黒木華)、舞台の脚本家・垣内(かきうち/小池栄子)、舞台演出家の加藤(かとう/佐々木蔵之介)らを次第に掌握していく。
たったひとりの男が、全てを牛耳り、人間を動かし破壊する、
戦慄と興奮の絶頂をぜひ、ご堪能ください。
STORY
物語
狂気と正気は紙一重。
“正義“という化けの皮を剥がれた人間の姿ー
今から数十年前に起きた衝撃的な事件。夫を殺害し、戸籍を引き継いだ男と夫婦生活を送る女が、新しい男と結ばれるためさらに殺人を繰り返した〈配偶者入れ替え連続殺人事件〉は、世間を震撼させた――。
そんな実話にもとづく舞台劇の制作が決まり、殺害される主人公役に抜擢されたのは、演技経験のない夛田だった。しかし役柄に自分の経験を重ね、深くのめり込んでいった夛田は、やがて虚構と現実の境界を見失い、ついに演じる人物と一体化してしまう。そして夛田の妄想は、舞台の関係者たちを巻き込み、すべてをぶち壊しにする。
「おかしいのはお前たちだ! 僕は本当のことを言っているだけだ!」
舞台の本番が間近に迫る中、夛田は制御不能に陥り、物語は予期せぬラストへ。何が本当で、何が嘘なのか? 虚実が混ざり合う、恐ろしくも滑稽な舞台の幕が、今切って落とされる。
PROFILE
プロフィール
水上恒司
PROFILE
1999年5月12日生まれ。福岡県出身。
TVドラマ「中学聖日記」(18/TBS)にて初主演、俳優デビュー。
同作で大きな話題を獲得し、翌年には写真集「鼓動」が発売されるなどデビューまもなくから注目を集めた。映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』(23/成田洋一監督)にて、第47回日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞している。
主な出演作品には、大河ドラマ「青天を衝け」(21/NHK)『本心』(24/石井裕也監督)、「シナントロープ」(25/TX)、『TOKYO BURST-犯罪都市–』(26/内田英治監督)、「犯罪者」(26/Prime Video)などがある。
COMMENT
狂った映画になっております。でもこんな映画もあって良いのだと実感しました。こんな映画がこの世からなくならないで欲しいです。こんな映画を作れることに有難さを感じざるを得ません。
黒木華
PROFILE
1990年3月14日生まれ。大阪府出身。
2010年、NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」にて俳優デビュー。映画『小さいおうち』(14/山田洋次監督)では、第64回ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞している。
主な出演作品には、映画『八犬伝』(24/曽利文彦監督)、『アイミタガイ』(24/草野翔吾監督)、『マジカル・シークレット・ツアー』(26/天野千尋監督)、『時には懺悔を』(26/中島哲也監督)、ドラマ「光る君へ」(24/NHK)、「銀河の一票」(26/関西テレビ)がある。
COMMENT
本当にあった話(の話)とは一体なんなのでしょうか。
共感できるのか、できないのか…。
台本をいただいた時からよくわからない、でも気になる…。
この不思議な感覚を終始携えながら探検しているような気持ちで、共演者の方々と撮影に臨みました。
この物語がこれからご覧いただく皆様にはどのように映るのか楽しみにしております。。
山下美月
PROFILE
1999年7月26日生まれ。東京都出身。
2016年に「乃木坂46」3期生オーディションに合格。2024年5月に卒業。
主な出演作は、NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」(22~23/NHK)、ドラマ「Eye Love You」(24/TBS)、映画『愚か者の身分』(25/永田琴監督)、『キングダム 魂の決戦』(26/佐藤信介監督)、舞台『成瀬は天下を取りにいく』(26/松竹)など。映画『名探偵コナン 隻眼の残像』(25/東宝)にもゲスト声優として出演。
また、女性ファッション誌「CanCam」の専属モデル、NHK Eテレ「沼にハマってきいてみた」のMCも務めている。
COMMENT
「正しさ」は、とても強い武器です。
でもその武器を振りかざしている時、人間は己の矛盾には気づけないものなのかもしれません。居心地の悪い世界を生きており、綺麗ではない感情を悶々と抱えている。登場人物達の不自由さが、凄く魅力的な作品だと感じました。見終わった後、答えが残るのか問いが生まれるのか、私自身とても楽しみです。
小池栄子
PROFILE
1980年11月20日生まれ。東京都出身。
1998年にドラマデビュー。以後、テレビ、映画、舞台、CMなど幅広いジャンルで活躍する。
主演映画『接吻』(08/万田邦敏監督)で第63回毎日映画コンクール女優主演賞などを受賞。映画『八日目の蟬』(11/成島出監督)では第85回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞、第35回日本アカデミー賞優秀助演女優賞などを受賞したほか、主演舞台「グッドバイ」(15/ケラリーノ・サンドロヴィッチ)で第23回読売演劇大賞・最優秀女優賞、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22/NHK)で第31回橋田賞、舞台「爆烈忠臣蔵~桜吹雪 THUNDERSTRUCK」(25/いのうえひでのり)で第33回読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞。
近年の主な出演作に、ドラマ「地面師たち」(24/Netflix)、「ムショラン三ツ星」(26/NHK)、「さよならノワール」(26/CX)などがある。
COMMENT
武井監督の作り出す幻想的な世界感にどっぷり浸からせていただいた不思議な撮影時間でした。
狂気と正気は紙一重、そんな空気を纏った作品をぜひご賞味あれ!
佐々木蔵之介
PROFILE
1968年2月4日生まれ。京都府出身。
連続テレビ小説「オードリー」(00/NHK)で注目を集め、卓越した演技力と圧倒的な存在感で数々の映画、ドラマ、舞台で活躍する実力派。
時代劇コメディ映画『超高速!参勤交代』(14/本木克英監督)では第38回日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞作を受賞。
『空母いぶき』(19/若松節朗監督)でも第43回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞している。
主な出演作品には、映画『幕末のヒポクラテスたち』(25/緒方明監督)、『名無し』(26/城定秀夫監督)がある。
今秋には『踊る大捜査線 N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!』(26/本広克行監督)『ゴジラ-0.0』(26/山崎貴監督)の公開が控えている。
COMMENT
加藤鶏冠手で、カトウカエルデ。そもそも自分の役名が読めなかったほどに、一筋縄ではいかない役を楽しみました。現場では武井監督に導いてもらい、水上(恒司)くん、(黒木)華ちゃん、(小池)栄子ちゃんたちと”奇妙な世界“を笑って撮影しました。観客の皆さまにも、迷子になりながらも不思議な話を一緒に体験していただければうれしいです。劇場でお待ちしております。
大東駿介
PROFILE
1986年3月13日生まれ。大阪府出身。
2005年、日本テレビ系ドラマ「野ブタ。をプロデュース」で俳優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍している。
近年の出演作に、ドラマ「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」(25/NHK)、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(24/TBS)、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(25/渡辺一貴監督)、『罪と悪』(24/齊藤勇起監督)、『劇場版 アナウンサーたちの戦争』(24/一木正恵監督)、舞台『「What If If Only-もしも もしせめて』(24)、『夜の女たち』(22)など。
現在放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)にも出演している。
山本浩司
PROFILE
1974年8月11日生まれ。福井県出身。
1999年に山下敦弘監督の映画『どんてん生活』の主演で俳優デビュー。
以降も山下監督の作品をはじめ、個性派俳優として数多くの日本映画やドラマに出演。
主な出演作は、『リアリズムの宿』(04/山下敦弘監督)NHK連続テレビ小説「らんまん」(23/NHK)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(24/呉美保監督)、『佐藤さんと佐藤さん』(25/天野千尋監督)、『サンセット・サンライズ』(25/岸善幸監督)、『地獄に堕ちるわよ』(26/Netflix)など。
2026年放送の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)にも出演している。
武井佑吏 (監督)
PROFILE
1992年生まれ。群馬県高崎市出身。
早稲田大学政治経済学部に入学、映画サークルに入り映画製作を開始。
在学中に制作した『赤色彗星俱楽部』がPFFアワード2017日活賞及び映画ファン賞、第11回田辺・弁慶映画祭グランプリを受賞。本作はポレポレ東中野で公開され1週間、連日満員を記録。
2017年、テレビマンユニオン参加。
NHK『今夜の旅はドラマチック/プラハ編』が第37回ATP賞テレビグランプリ優秀新人賞を受賞。
COMMENT
何かに取り憑かれた人間は、光り輝いています。
鴻池留衣 (原作者)
PROFILE
1987年生まれ。埼玉県出身。
2016年、「二人組み」で第48回新潮新人賞を受賞しデビュー。2018年、「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」で芥川賞候補となる。著書に『ナイス・エイジ』『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』(新潮社)、『すみれにはおばけが見えた』(田畑書店)、小説家9名との対談集『純文学って何だよ』(集英社)がある。
書誌情報
鴻池留衣『本当にあった話(の話)』(文藝春秋)
COMMENT
人は「世界を解釈する権利」を求めます。だからこそ他者と対立し、小説は書かれ、演劇や映画は作られ、役者は演じるのだと思います。武井佑吏監督の冴え渡る才能と、素晴らしいキャストたち、制作現場の皆さんが、原作を見事に解釈してくださいました。
本作は、フィクションを作る(=世界を解釈する)人たちを描いたフィクションです。この映画化は、フィクションを現実化、もしくは現実をフィクション化したと思しき事件です。最高の映画です。
Maika Loubté (主題歌)
PROFILE
音楽家。幼少期から十代までを日本・パリ・香港で過ごし、クラシックピアノを学ぶ。現在は東京を拠点に活動。音大在学中にビンテージアナログシンセサイザーと出会い、以降エレクトロニックミュージックを基軸に、ジャンルを超えた音楽制作を行う。
2020年のシングル「Show Me How」がMAZDA MX-30のTVCMに起用され本人も出演。2022年にはSpotifyのEQUALプログラムに選出され、ニューヨーク・タイムズスクエアのビルボードに登場。SUMMER SONIC、朝霧JAMなどの大型フェスにも出演している。
映画音楽やCM音楽、楽曲提供、リミックス、日・仏・英語での歌唱提供など多角的に活動。
PROJECT INTENT
企画意図
例えばそれが、実際にあった事件だとしても、「本当のこと」は他人にはおろか、当人にだって決して掴めはしない。いかに科学的であったとしても、である。
誰か一人が信じていることは、初めは妄想や陰謀論として扱われる。しかし、それが他者に共有され、支持され、語り継がれていくことで、いつしか「本当らしいこと」へと変容していく。政治でも、戦争でも、ワクチンでも、夫婦のいざこざでも、私たちは常に無数の情報の中から、自分が納得できるものを選び、それを現実として生きている。
そこには必ず、「本当らしいこと」が形成されていく過程がある。虚構が現実を飲み込んでいく瞬間がある。
この映画では、そんな瞬間を捉えたい。
夛田という男は、終始わけの分からないことを言い続ける。自分の信じた言説に取り憑かれ、周囲からどれだけ理解されなくても、それを手放さない。客観的に見れば、彼は暴走し、やがて破綻していく人間なのかもしれない。
しかし、それだけなのだろうか。
あらゆる情報が交錯する世界の中で、人はその一握りを選び取る。自分の生活の貧しさや豊かさ、これまで受けてきた傷や喜びと照らし合わせながら、「これは本当だ」と信じる。そして一度信じたものを、最後まで信じ抜こうとする。
私は、何かに取り憑かれて走り続ける人間に、ある種の美しさを感じる。
それは、その人間の信じている内容が正しいからではない。誰かの自由意志が、矛盾も破綻も抱えたまま、それでも最後まで貫徹されようとするからだ。
そんな盲信を突き詰めた姿は、私には「祈り」のように見える。
この映画では、夛田という一人の男の「妄想」が、舞台の上で語られ、演じられ、観客に目撃される。その瞬間、それまで彼一人の頭の中にしか存在しなかったものが、他人と共有されるひとつの現実になる。
本当のことなど、最後まで分からない。
それでも人は、自分が信じたものを本当にしようとする。
そんな夛田の「祈り」を映画にしたい。